今年の CSS *1は、北九州国際会議場で29日から開催される。
今年は、31日の午前にRFIDのセッションが生まれた。プライバシー保護に関する発表が3件と、偽造防止に関する発表が1件と、たいへん興味深い。プログラム委員会からこのセッションの座長を仰せつかった。私のような口だけ番長が司会とは甚だ恐縮だ。私も手を動かして参加したいところなのだが、そういう体制ができていなくて悔しい。
今年は3会場並列に拡大したらしい。初日朝一セッションは4会場もある。去年までは2会場だった。発表件数が増えて繁盛している証か。
持ち時間が1件20分というのはこれまでどおりだけれど、これは短すぎるように感じる。私の古巣領域のJSPPでは30分、SWoPPでも短くせざるを得ないときでも25分にした。20分では、発表が15分だとすると議論が5分、発表に18分使うと2分しか議論の時間がない。初日は朝からでもよいのではなかろうか。
ちなみに、プログラミング研究会では発表25分 + 議論20分という構成になっていて、いつも議論が白熱する。(誰も質問を思いつけなくて閑古鳥が鳴く発表もあるが。)これは、その場で投稿論文の査読という特殊な事情もあるのだけれど、査読のない発表会の意義は何かを追求した結果、発表したという事実を残す目的よりも、関係者と議論することの目的を重視して改革したものだと伝え聞いている。
まあ、議論は時間外にしてもよいのだけれど、あまり議論している人たちをみかけないような気がする。とくに成熟した領域ほど議論がなくなるような気がする。いまどきの若いもんは議論しない、とか言い出すのは単なる老害か。「議論して当然の場」が用意されないと質問しづらいという面があるのだろうか。
私が座長をすると、いつも質問を打ち切れずに終了時間を守れない。後で参加者に叱られる悪い司会なのだ。
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昼飯に、知る人ぞ知る(?)タイ料理の店「クンポー」で本物のタイ料理を食べてきた。謎の場所に怪しげな店構え。辛いのは平気だが、汗はダラダラ、後で鏡を見たら顔は真っ赤になっていた。そのせいなのか、今、お尻が痛い。
*1 Cascading Style Sheetsじゃなくて、Cross Site Scriptingでもなくて、Computer Security Symposium。