2010年も、どうぞ Nyzilla をよろしく。
Nyzilla配布ページの、「あ…あんたが送信してんだからねっ!」のキャラクターは、絵師さんに発注して描いていただいたものです。*1
そこにクレジット表記がなかったのは、メッセージ性の強い形で用いることから、メッセージが絵師さんからのものと誤解する人が出かねないことを心配して、事前に絵師さんと相談のうえ、クレジット表記なしということで描いていただいたためです。
右のイラストは、絵師さんに今度は自由に描いていただいたものです。
絵師さんは、ネットを検索して見つけたイラストレータ仲介サービスで探しました。お手頃な料金で迅速にこうしたデザインを発注できることは、ビジネスでもきっと大いに活用できるのではないかと思いました。
キャラクターの案を思い立ったのは、Nyzillaの趣旨をどうしたらストレートに伝えられるだろうかと悩んでいたときでした。文章でだらだら説明したところで意味が伝わらなさそうです。
伝えたいことは、まさに「あなたが公衆送信しているのですから」という一言に尽きるわけで、このことに気づくと、3年前にNHKニュースで見たシーンを思い出しました。これをAAに言わせてはどうかとも思ったのでした。
いや、嫌ーっ、こんなんじゃない、コレジャナイ。
もちろんこの案は一瞬にして捨て去り、次に思い出したのが、はてな界隈で以前に見かけた「ツンデレサーチ」のサイトでした。これを参考にさせていただいて、絵師さんに発注したというわけです。
もともと、Nyzillaの最初の構想を思い立ったのも、このNHKニュースが放送されたころのことでした。当時、eEye Digital Securityの鵜飼さんが、「Winny問題について意見交換しませんか」という記事を書かれていたことから、私は鵜飼さんとお話しして、誰でも閲覧できるようにするべきだとする意見を伝えたのでした。しかし、最終的に、Winnyの閲覧ツールは一般公開されなかった*3ことから、じゃあ自力で作るか、ということで、同年6月25日に作り始めたのでした。
私があるべきと思ったツールは、鵜飼さんらのツールとは設計理念がいささか異なっていたようでした。私の構想では、Webブラウザと同様に、サイトを指定するとそこにあるものが表示されるという構想でした。そこが重要でした。
その後、「Nyzillaをリリースすべきか迷う」というエントリを書いていたように、リリースに向けた開発をしていなかったわけですが、それは、対象ノードが公衆送信しているファイルを確実に示すことはできないんじゃないかと、その時点では思っていたからでした。
ところが、2009年9月になると、ある実験中に、これは簡単にできるんじゃないか?と確信できる知見が得られたため、リリースする方向で開発を再開したのでした(2009年9月23日の日記)。
もっと早くからやればよかったという気もしますが、まあ、趣味の日曜プログラミングですので、行き当たりばったりです。
*1 ロゴとダウンロードボタンのデザイン、アイコン作成は、別のWebデザイナーの方に発注したもの。
*2 関連ニュース: ACCS久保田事務局長「自分のAA作者を探してます」, ITmedia, 2009年9月29日
*3 Share版はその後「Retina Sharebot」として一般公開されている。