29日補足: 以下について「u-aizu.ac.jpは国立大学ではない」といった指摘を受けた。「ある国立大学」とは図1のことではないのだが、最初の段落が長過ぎて読み難かったようなので、改段落を2つ挿入して段落を3つに分割する修正を施した。
ある国立大学の事務系部局のものと思われるドメイン名のIPアドレスが、2006年からずっとWinnyネットワーク上に観測されている。これは何なのかと以前から気になっていた。[改段落挿入29日]
最近はどうなっているのかと、2009年1月20日〜24日の期間に「WinnyWalker」で観測されたWinnyノードの全部について、IPアドレスをDNSで逆引きしてドメイン名を集計してみたところ、他にも大学のドメイン名上で稼働しているWinnyノードがいくつか見つかった。[改段落挿入29日]
研究上の実験目的と思しきものを除いて7つあった。そのうち、25日の時点でこちらからTCPで接続できたのは、図1のところだった。
これは何なんだろうか。FQDNが大学のドメイン名の直下のホストになっている。念のためIPアドレスの所有者も調べてみたがこの大学のものだった。「WinnyWalker」の記録を調べてみたところ、このホストのノードは、2007年5月から2008年7月まで継続して稼働した後、再び2009年1月11日から継続して稼働しているのが観測されている。その他の挙動からして、研究上の実験というより、私的な用途で普通に本物のWinnyを長時間稼働させた状態のように見える。
他にも、co.jp の会社のドメイン(ISPを除く)上で稼働しているWinnyノードも15か所見つかった。それらの多くは、「dns.example.co.jp」「ns.example.co.jp」「gw.example.co.jp」「router.example.co.jp」といったホスト名で稼働していた。Port0ではないノードも4か所あり、25日朝の時点で、こちらからTCPで接続できて「Nyzilla」で閲覧できるところも2か所あった。いずれも小さな会社のようだ。
大学関係では他に、「hiroshima-u.supercsi.jp」というドメイン上のノードが2つ見つかった。これは何だろうか。
「Nyzilla」に類する機能をWebページ上で提供する「nygi」というページが以前はあったが、現在は「Internal Server Error」となって動いていないようだ。
2006年6月11日の日記「Winnyの可視化と無断リンク禁止厨の共通関係に見る問題の本質」に書いていたように、自分が何を送信可能化しているか(そして他人が何を送信可能化しているか)自覚するべきであるという点で、こういうブラウザが誰にでも利用できるとよいと思うのだが。
問題の国立大学の事務系サブドメインのノードは、どうもPort0ノードのようで、キーの発信もほとんどなく、隣接ノード情報として観測されているようだ。研究上の実験目的のものにしては、事務系のサブドメインというのが解せない。
とりあえず、クローラ「WinnyWalker」、ブラウザ「Nyzilla」に加えて、接続待ち受け型のWinnyネットワーク観測プログラム「WinnyPot」の製作も始めてみた。これでPort0ノードの観測ができるかもしれない。
Webページ上で、アクセス元のIPアドレスから、Winnyで共有しているファイル群を調べ出して、それに応じた最適な広告を表示するというネタはどうか。
先輩のmixiで知った話。 Nyzillaをリリースすべきか迷う あふぅ。