2月1日ごろより、Winnyの観測クローラの接続成功率*1が慢性的に低下する現象が発生し、現在も続いている(図1)。観測されたノード数が微増しているが、この微増が、実際に利用者が増えたことによるものか、架空ノードによるものかは現時点では判明していない。
接続成功率の低下は、過去にも、ランダムIPアドレスの偽キーが散布されていた時期に起きている(図2)。
現在の観測ノード数は以下の通り。
*1 前の巡回で収集されたノードリストに基づいて、各ノードに1回ずつ接続を試みたときの、接続が成功した割合。前回の日記で参照した、中央大学のクローラで接続失敗率が上昇した(成功率が減少した)現象がこちらでは起きていないのは、私のところの新型クローラ(2009年4月末以降使用)では、受信した隣接ノード情報を使用せず、受信したキーのみを元にアクセス先ノードリストを作成しているため、大阪市立大学の実験の影響を受けなかったことによるもの。