最近のWinnyノード数の推移を以下に示す。
今年は5月末から10月末にかけて、何者かによるランダムIPアドレスの注入行為があり、従来の測定方法ではノード数を正しく把握できない状態になっていた。黄色と赤のグラフが5万前後の幅で大きく変動している部分は、ランダムIPアドレス注入によるノイズである。このノイズを黄色のグラフから除去する再計算を施したのが緑のグラフであり(10月17日の日記参照)、10月18日以降は、クローラでリアルタイムに緑グラフの数もカウントして出力するようにしていた(10月23日の日記参照)。今回*1、9月19日までの分も再計算して表示した。
緑のグラフを眺めると、従前通りにノード数は減っていっているように見える。
ただし、本当のノード数は、緑のグラフと赤のグラフの値の間にある。緑は、観測したキーに含まれるノード情報だけから計数したもので、赤は、隣接ノード情報と検索クエリ上のノードを加えて計数したもので、赤の値は実際より多い値を示している疑いがある(8月22日の日記の「新方式でのノード数調査」の節を参照)。*2
なお、12月5日から5日ほどの間、異常なピークが赤のグラフにだけ現れた(黄色には現れていない)。ピンクのグラフは、赤のグラフからノイズを除去したものであるが、その方法ではこのノイズを除去できなかったことを示している。新手のノード水増し手法が登場した(か、あるいは新しい実験が始まったのか)と考えられる。今後もこういったことが起きる可能性があるので、注意が必要だ。
気になった記事です。
Security関連
* Twitter創業者の新事業「Square」の衝撃
* Securityを考えるとかなり危険な気もするけど、今のカード業界を考えればありかもしれない。どうせ漏れるなら簡単な方が良いと言う考えも成立するしね。