富士通FMVのテレビCMで、最後に「地底人の秘密」と入力して検索してみせるシーンが出てくるものがある。こうした手法は以前から他の会社のCMでも商標名を入力させるなどしばしば見かけるようになっていた。
しかし、本物のキャンペーンサイトが検索のトップに出てくるとは限らない。「ある日突然、なりすましサイトがトップに出る」ということも起こり得る。(フィッシング詐欺など。)
トップを奪われたとき、それを検索サイトに苦情を言って削除させるというのは甚だ筋違いだし、ドメイン名のサイバースクワッティング紛争と違って、単なるページの内容について文句を言うことはできないだろう*1。
消費者は検索結果を安易に信じたりせず、たとえ画面が本物っぽい内容でも、どこのドメイン名のページなのか常にアドレス(URL)の確認を欠かさないようにしないといけない。
しかし携帯電話ではブラウザにアドレスバーがない。auの場合ではアドレス(URL)を確認する手段さえない。携帯電話ユーザ向けにこうしたCM手法を使うとしたら、さらに危険性が高いといえる*2。