最近までスパイウェア対策をしていなかったという眞鍋かをりは、CAのスパイウェア対策ソフト「eTrust PestPatrol アンチスパイウェア」でPCをスキャンしたところ、約30のスパイウェアが検出されたと告白。「目に見えてPCが故障するわけではなかったので意識していなかったが、気付かないうちに感染していて驚いた。何も対策をしていない人は、絶対感染しているはず」と訴えた。
また言ってるのか。一回目は黙っておこうと思ったが、繰り返すつもりなら、もうこれは黙認していくわけにはいかないだろう。
現在日本において「スパイウェアの被害」といえば、銀行から預金が盗まれる被害が連想される。昨年夏から報道各社は、スパイウェアが原因の預金不正送金被害をたびたび大きく伝え、銀行が対策を講じようとしていることや、犯人が検挙されたことなども伝えている。
しかし、スパイウェア検出ソフトを使って自分のコンピュータをスキャンしてみたときに、たくさん検出されてびっくりしてみたら、大半がcookie*1で(あとはせいぜいJWordとAlexaが検出されるという程度で)拍子抜けしたという人も多いだろう。スパイウェア検出ソフト売り業者たちは、製品を実行しても何も検出されないという事態を避けるため、わざとcookieをスパイウェアに含めることにしている。
しかし、「銀行の預金被害の原因がスパイウェア」という危険イメージからすれば、トラッキングcookieは、ちっとも危険でない。トレンドマイクロにいたっては、cookieが検出されたユーザたちに「ご安心ください」となだめてさえいる。
質問: スパイウェア検索をすると「COOKIE_・・・・」が多量に検出されるのですが、大丈夫ですか?
答え: "COOKIE"からはじまる名前のファイルが見つかった場合、実際にスパイウェアが見つかったわけではありませんのでご安心ください。(以下略)
ウイルスバスター相談室, トレンドマイクロ
眞鍋かをりは、11月にも「私のパソコンから何十個もスパイウェアが出てきた」という発言をしていたが、また「約30のスパイウェアが検出された」と吹聴しているようだ。
その大半がcookieなんじゃないのか。そうじゃないというのなら、cookie以外のものが何個なのかを明らかにするべきである。
*1 P3Pポリシーを守っていない第三者cookie?