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高木浩光@自宅の日記

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2006年08月19日

脆弱なRFIDタグが電波信号的に複製される件を伝える報道映像がYouTubeに

去年話題になった「認証用RFIDタグの暗号が破られ、なりすましの危険性が実証」のJohns Hopkins大学のデモンストレーションを伝えるABC Newsの映像が、YouTubeで見られる状態になっている。

もうひとつあった。KIRO-TVというシアトルの放送局らしい。

さらに、今年、VeriChip電波信号的に複製できたという話があったが、その実演をしたJonathan Westhues氏が電気錠を開ける様子を紹介するABC Newsの映像もあった。

やればできる(ものもある)ことは技術者にはわかりきっているとはいえ、やはりこのように実演して映像でマスメディアが取り上げないと、肝心な人(技術に惚れ込みやすい非技術者)たちに、問題の存在を認識してもらえないのではなかろうか。

ちなみに、日本では最近どうなっているかというと、5月に次のコラムが出ていた。

  • 林 光一郎, 米国の著名雑誌で反ICタグのプライバシ特集、足りないオープンな議論, 日経 IT Pro

    Consumer Reportの記事で触れられていないものも含め、ICタグの利用にはプライバシ上の課題が多く残っていることは厳然たる事実だ。それらの課題を明確にしたうえで、今使うのか使わないのか、どのような規制をどのようなレベルで導入するか(民間のガイドラインか法律か、法律なら罰則はどのようにするのか)といったことをオープンに議論する必要がある。そしてICタグ業界はその議論が不利なものであっても積極的に主導する覚悟が必要だろう。現時点では日本の ICタグ業界は米国よりバランスの取れた対応を行えていると思う。が、個人情報保護法への過剰とも思える反応を思うと、米国の状況は日本にとっても他人事ではない。現時点で大きな問題になっていないからといって「触らぬ神にたたりなし」ではなく、今だからこそ活発なプライバシ議論が行われるべきだと思う。

日本のICタグ業界の「バランスの取れた対応」というのは、具体的にどのへんのことですか? (μ-Chipを電気錠に使わないようにいていることとか?)

議論などしなくても「議論が必要」と言えば満足。それがいつもの日本。

オープンな議論というとこれ一回きりだったと思う。

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