「アンチウイルスベンダーがWinnyのCacheフォルダ内のウイルスを駆除しない理由」に書いたように、Winnyを媒介するウイルスの勢いが通常に比べて衰えにくい原因として、アンチウイルスソフトが「出て行く」ファイルに対する検疫を行っていないことがあるが、ならば、WinnyのCacheフォルダの中身をWindowsの「仮想ドライブ」としてマウントするソフトウェアを作って配布してはどうだろうか。
そうすれば、一般的なアンチウイルスソフトを用いてそのドライブにウイルススキャンをかけることで、Cacheフォルダ内のウイルス駆除ができるはずだ。その仮想ドライブでは、ファイル一覧の操作が復号されたファイル名でリストされ、ファイルの読み出し操作が復号しながらの読み出しとなり、削除操作が対応するファイルの削除となるようサポートされていればよい*1。(書き込み機能はいらない。)
これは結果として、「自分が何をやっているか(やらされているか)を知りなさい」ということも同時に達成できるわけで、一石二鳥だ。「キャッシュと嘘とファイル放流」に書いていたように、「Cacheフォルダ」の中身がそのままでは見えないようにあえて作りこまれていることがWinnyの不健全性の根源なのだから、それを取り除くのにちょうどよい。
*1 ついでに、「WinnyのDownフォルダをインターネットゾーンにする」のように、仮想ドライブ内のそれぞれのファイルにZoneIdが付くようにするとモアベターだ。