前回の日記で「「何回もクリックされてる」というのは、いったいどうやって調べるというのだろう? 」と書いたが、Mac OS Xでは開いた日が記録されていると、はてなブックマークのコメントで教えて頂いた。
それは「Spotlight」の検索用インデックス内に記録されている。「最後に開いた日」の条件で検索できることは知っていたが、その他に、デフォルト設定ではメニューにない「使用日」という隠れた検索属性が用意されていることを知った。検索属性の指定で「その他」を選ぶと、たくさんの属性が用意されていて、その中に「使用日」という属性がある(図1)。
この「使用日」のチェックボックスをオンにすると、「使用日」で検索できるようになる。「使用日」とは、ファイルを開いたことのある日が記録されたもので、「最後に開いた日」より過去の開いた日も記録されている。
たとえば、図2は、2009年6月1日*1に私が開いた画像ファイルの検索結果である。
これの日付を変えながら検索していくと、毎日どんな画像を開いていたかがわかる。とてもわかりやすい……。
「mdls」コマンドで検索インデックスの内容を調べると、日々の閲覧状況が一目瞭然となる。以下は、指定のファイルが、6月2日(JST)、3日、15日、28日、7月1日に開かれていたことを示している。
この日付は、Finderからダブルクリックでファイルを開いたときや、アプリケーションの「開く」から開いたときなどに記録されるようで、「Quick Look」でチラ見したときには記録されないようだ。(また、OSのファイルシステムの最終読み出し時刻とは違い、ファイルを単にコピーしたときなどには変更されない。)
Spotlightの設定を変更することで、この記録を止めることはできる。以下は、Spotlightのプライバシー設定で、「Spotlightの検索から除外する場所」に「ダウンロード」フォルダを追加した場合である。
この設定をすると、直ちに検索インデックスの再構築が開始され、しばらくした後に「mdls」コマンドで確認すると、検索インデックスから削除されていることを確認できる(図4)。*2
さて、Windowsではどうなっているだろうか? 同様の機能があるのだろうか。そのへんのところは、「教えて君.net」あたりが血眼になって調べてくれるに違いない。
なお、マルウェア感染によって、検索インデックス内の「使用日」記録を捏造されることの危険性についても、知っておく必要がある。
高木浩光@自宅の日記 – Macでは「何回も何回も観てニヤニヤ」がバレる mdls でファイルを開いた日付の一覧が見えるというので、他にはどんなものが見えるのかを調べてみた。 「Mac OS X システム管理」によると、属性の本体は各ボリュームの .Spotlight-V100 にあ..