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高木浩光@自宅の日記

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2009年01月04日

私のMacintosh環境

昨年はMacに戻ってきた年だった。TigerのときにもMacにスイッチしようと思ったが、いまひとつ使いにくいと感じたのと、軽いノート型がなかったので断念していた。それが、MacBook Airが発表されたのと、自宅にMac miniを買ってLeopardの使いやすさに触れ、アルミニウム型キーボードの打ちやすさにも感激したことで、ついにスイッチを決意したのだった。

Leopardはあまりカスタマイズがいらないと感じたが、いくつか必要なところがあった。以下、自分用のメモがてら、どんなカスタマイズをしたかまとめておく。USキーボードを使っていて、Emacsのキーバインドに慣れていることを前提としている。

キー入力のカスタマイズ

記号入力の慣れからUSキーボードを使わざるを得ないが、そうすると日本語入力でやや問題が生ずる。また、矢印キーを使いたくないので、ほとんどのテキスト入力欄でEmacs風のカーソル移動キー(Control+F, B, N, P, E, A)が使えるLeopardは素晴らしいのだが、一部思い通りにいかないところがある。そこで以下のようにカスタマイズした。

Caps lockキーをControlキーに入れ替え
これは基本。「システム環境設定」の「キーボードとマウス」で変更できるようになっている。
Control+Command+F, B, N, P, E, A を Shift+→, ←, ↓, ↑等に
テキストの選択(範囲指定)をする Shift+→, ← 等の操作は、矢印キーを使わずに、Control+Shift+F, B 等で代用できるようになっているが、まず押しにくいという問題がある。慣れようとしたが、言語環境が日本語の場合、Control+Shift+N を押すと「ことえり」の単語登録になってしまう。これを無効にする方法がない。Control+Shift+A も使えないようだ。そこで、「Butler」を導入して、Control+Command+F, B, N, P で Shift+→, ←, ↓, ↑ が入力され、Control+Command+E, A で Shift+Command+→, ← が入力されるようにした。
「ことえり」のスペースキー
「ことえり」の最大の難点は、ひらがな入力モードで(文字を入力していない状態で)スペースキーを押したときに、いわゆる全角スペースが入力されてしまうこと。普通のスペースが入力されるようにしたくても、通常の設定では変更できない。「これができなかったらATOK買うしかないか」と諦めかけたところ、defaultsコマンドで変更できることを知り、難を逃れた。なお、いわゆる全角スペースの入力は Option+SPACEで可能。

defaults write com.apple.inputmethod.Kotoeri zhsy -dict-add " " -bool no

入力モードの切り替えを左Commandキーと右Commandキーで
USキーボードで問題となるのが「ことえり」の入力モードの切り替え。Command+SPACE で切り替えられるが、トグル動作なのが難点。トグル動作では、今どっちの入力モードなのかを気にしなくてはいけないのが嫌。Control+Shift+J でひらがなモード、Control+Shift+; で英数モードに切り替えられるので、それに慣れようと思ったが押しにくい。Butlerでそれを Control+Command+J, ; に割り当てる方法も試したが、もっと良い方法があった。「KeyRemap4MacBook」を導入すれば、左Commandキーをタイプしたときに英数モード、右Commandキーをタイプしたときにひらがなモードに切り替えるように設定できる。これは快適。JISキーボードに慣れた人でもこの方が使いやすいのではないだろうか。ただし、右Commandキーで不都合が生じた。急いで入力したときに、たとえば「右Command」の後に「a」を押して「あ」を入力したつもりが、Command+A になってしまう。しかたがないので、右Commandは Commandキーとして機能しないよう「KeyRemap4MacBook」で設定した。

Control+K, Y, M, H, D をEmacs風に
「KeyRemap4MacBook」で設定できる。

トラックパッドのカスタマイズ

新型MacBookではスワイプ操作(3本指で左右)が搭載され、SafariやFinder等では Command+[, ] 相当の動作が割り当てられているが、Firefoxではこれが機能しない。そこで、「MultiClutch」を導入して設定した。

スワイプ左右
Firefoxで、スワイプ左右操作が Command+[, ] となるように設定した。
スワイプ上下
3本指で上下の操作で、Command+↑, ↓ が入力されるように設定した。これで、画面の最上部、最下部への移動が簡単で快適だ。Firefox以外のアプリケーションでも使えることが多い。
Zoom in, out
トラックパッドで2本指での Zoom in, out 操作を Command+=, - に割り当ててみたが、意図せず働いてしまうこともあるので、これはちょっと微妙だ。

メニューバーのカスタマイズ

メニューバーには以下のものを導入した。

iStat menus
メニューバーに、CPUの負荷や、ネットワークの流量、温度などを表示できる。
MenuMeters
iStat menusと同種のもので、デザインは iStat menus の方がよいのだが、「ディスクメータ」はMenuMetersの方がよいのと、「ページングインジケータ」はiStat menusにはない機能でこれは欠かせないので、けっきょく両方を導入している。
Caffeine
メニューバーにコーヒーカップのアイコンが現れ、クリックすると、コーヒーのある状態とない状態のトグル動作となる。コーヒーがある状態ではマシンがスリープしない。プレゼンするときや、Webで動画を鑑賞するときなどに使用する。
MacFusion
SSHやFTPでネットワークボリュームをマウントできる。

システムUIのカスタマイズ

Mac OS 9までの時代ではゴテゴテと大量の機能拡張を入れてカスタマイズしまくっていたが、Leopardでは、ほとんど元から用意されている機能で足りる感じだ。ただ、以下の2つは欠かせなかった。

LazyMouse
Mac OS 9までの時代には「SnapTo」という機能拡張があった。それに相当するものはないかと探したら、シェアウェアのこれしかないようだった。これなしでは辛いので購入。設定は「Default Button」とするより「Alternate Button」を選んだ方が便利だと思う。
Witch
標準機能で、Command+TAB でアプリケーションの切り替えとなるのだが、アプリケーション単位ではなくウィンドウ単位で切り替えたいことがある。「Witch」でそれが可能になる。Option+TAB でそれができるように設定した。
Deep Sleep
Dashboardウィジェットとして提供されており、クリックすると、Windowsで言うところのハイバネーションが行われる。長時間使わずに移動するときに電池が減らないようにできる。(しかし、あまり使う機会がない。)

メールのカスタマイズ

メールは、標準の Mail.app を使っている。spamもよく振り分けてくれるし、(format=flowedの問題を除いて)不自由なく使えている。(Windowsを使っていたころのBecky!より快適になった。)

GPGMail と GPG の導入
PGPを使うために導入。わりとよくできている。
Notification
新着メールを透明ウィンドウで概要表示してくれる。
DockStar
新着メールの数を表す赤いバッジを、メールボックス毎に分けて5種類まで増やせる。

Webブラウザのカスタマイズ

Firefoxを導入して、通常はFirefoxを使用することにし、JavaScriptやcookie、Refererを無効にして使う。一時的に普通の状態で見る必要が生じたときに Safariを使う。Firefoxには以下の拡張機能を導入した。

CookieSafe
必要なサイト以外でcookieを受け入れない。サイト毎に恒久的に受け入れる設定もできるし、一時的に受け入れることもできる。サイト毎にcookieを削除するのにも便利。
NoScript(2009年5月5日追記:使用を中止した)
必要なサイト以外でJavaScriptを実行しない。サイト毎に恒久的に実行を許す設定もできるし、一時的に実行を許すこともできる。多機能すぎてややうざい。いくつかの機能は無効にしている。
RefControl
Referer送信をするかしないかをサイト毎に設定できる。
Firemacs
Firefoxのテキスト入力欄でもEmacs風のキーが使えるようになる。自分用に少し設定を変えている。(元の設定がわからなくなってしまった。どこを変えたか思い出せない。)
Firesizer
ステータスバーのメニューから、ウィンドウをあらかじめ決めておいたサイズに調整できる。
Multiproxy Switch
ステータスバーのメニューで、プロキシサーバを切り替えられる。
Organize Status Bar
ステータスバーの項目の順番を変えたり、いらないものを消したりできる。
Menu Editor
コンテクストメニューの項目の順番を変えたり、いらないものを消したりできる。
Safari View
コンテクストメニューから、今見ているページをSafariで開いたり、リンク先をSafariで開くことができる。
Searchbar Autosizer
検索バーで、入力した検索語が検索後に消えるように設定できる。また、入力欄のサイズを変更できる。
Stop-or-Reload Button
ストップボタンとリロードボタンを一つにして、大事なアドレスバーの幅を長くできる。
TargetKiller
リンク先を新しいウィンドウやタブで開くかそのまま開くかを自分で決定できるようになる。
セッションマネージャ
開いているタブのリストを保存し復元できる。
Make Link
様々な方法で、リンクをクリップボードにコピーできる。
Live HTTP headers
HTTPのヘッダを表示できる。
User Agent Swither
User-Agentを変更できる。
Web Developer
いろいろできる。

また、「about:config」で以下の設定を変更している。

browser.identity.ssl_domain_display を 1 に
https:// ページではアドレスバー(ロケーションバー)の左部分が青くなるが、この部分で、サイトのドメイン名が表示されるようになる。たとえば、「http://auctions.yahoo.co.jp.example.com/login」といったフィッシングサイトでは、「example.com」と表示され、真正サイトの「http://auctions.yahoo.co.jp/....」では「yahoo.co.jp」と表示され、ドメイン名を見分けやすくなる。
signon.autofillForms と signon.prefillForms を false に
先月21日の日記「SSLを要するモバイル環境でのパスワードマネージャの使い方に注意」の問題を回避するために、IEと同様の挙動にする。(autofillForms と prefillForms の違いが不明。)

その他のアプリケーション

    Synchronize! X Plus
    別のコンピュータとファイルを同期する。有料だけど、とても快適。

あとは普通すぎるので略。

残る不満

Control+Command+F 等を Shift+→ 等に割り当てるために、Butlerによる方法では、キーをリピートさせると反応が遅くなるのが難点。他の実現方法はないものだろうか。

右CommandキーをCommandキーとして機能しなくすると、片手で Command+[, ], 0, -, = あたりを押せないのがやや不便。トラックパッドのスワイプ操作等で代用できるが、トラックパッドのないキーボードで困る。アルミニウム型ワイヤレスキーボードにもトラックパッド付きモデルを出してほしいな。

CaffeineのUIがちょっといまいち。他にないものか。プロジェクター投影時等で画面が狭くなったときに、隠れてしまうことがある。せめて、Command+ドラッグで場所を移動できるようになっていれば、右の方へ移動させられるのだが。

MacFusionのUIがちょっといまいち。メニューバーから操作するというのがいまいとつ納得いかない。かといって、どこにするのが自然かはわからない。

Mail.appでプレインテキストのメールを作成するときに、「Content-Type: text/plain; format=flowed;」になるが、問題が生ずる。format=flowed (RFC 2646) の趣旨は、SMTPで1行が72バイトを超えないよう改行で整形して送信し、受信側で、format=flowed に対応しているMUAならば、改行が除かれて1行の幅が自由に表示されるというものであるが、ISO-2022-JP にエンコードされたテキスト上で 72バイトとなるよう改行されるため、format=flowed に対応していないMUAでは、行の長さがバラバラになってしまう。日本語文字と英数字が1行内で混在していて切り替わる回数が多い行ほど、非対応MUAでは行が短く表示されてしまう。これは嫌だ。format=flowed を使わずに、改行を手動で(日本語文上での固定幅での自動整形で)挿入したいが、Mail.app ではそれができないのが不満。とりあえず、しかたなく、format=flowed で、改行を手では入れずにメールを書いているが、相手によっては変だと思われているに違いない。

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