毎日新聞朝刊の第3面の左上隅に、「ウィニー利用 3倍」という見出しが躍った。
この記事の本文は以下で読むことができる。
Winny(ウィニー)などファイル交換ソフトの利用者が、1年あまりで3倍近く増えていることがコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の調査で分かった。(略)【ネット取材班】
これは昨年末に既報の「ニュース」だ。この調査に対する疑問は先月28日の日記「Winny稼動ノード数が減少中」に書いた通りで、可能性として、
日本レコード協会らの調査が言う「現在利用者」とは、過去1年間で使用したことのある経験者数である。したがって、「24時間の稼動ノード数」が単調に減少しているにもかかわらず、「過去1年間で使用したことのある経験者数」が「急増する」ということは、同時に起こり得る。たとえば、次などの場合にそのような結果となる可能性がある。
- 「現在利用者」に占める「ちょっとだけ使ってみてすぐに使うのをやめてしまうタイプの人」の割合が「急増」している。
- 新たに使い始める人もいれば、使うのをやめていく人もいる中で、入れ替わりが激しくなってきている。
という点を挙げた。そこで、こういった現象が本当に起きているのか推定する材料を得るために、「はてなアンケート」の機能を使って簡易アンケートを行った。その結果を以下に示す。
残念ながら時間切れで981件の回答しか得られなかった。もちろん、回答者が「はてな」利用者に限定されるので、いくらか偏りのある傾向が出ている可能性がある。ただし、はてなブックマーク等による誘引はほぼ行われていないので、それなりに平均的な「はてな」ユーザが回答しているとは思う。なお、途中結果は非開示で行われた。また、回答選択肢の設定にミスがあり、文章上、「この半年以内」と「この3か月以内」を合計しても「2007年から/に」ならないため、この部分は信用できない。
まず、Q01 を検討すると、「いつごろから利用を始めましたか?」に対し、2002年から2003年だけが多く、急増しつつあるという傾向は観測できなかった。(ちなみに、Winnyの最初の版が公開されたのは2002年5月。)
次に、Q02 を検討すると、「いつごろ利用するのをやめましたか?」に対し、やめる人は増えている傾向があるかのようにも読めなくもないが、サンプル数が少なすぎてそうとまではいえない。
Q03 と Q04 については後日検討する。
いずれにせよ「はてなアンケート」では、サンプル数が少なすぎてお試し程度にしかならない。新参利用者が増えているとか減っているということが重要ならば、こういう設問のアンケートをどこかでちゃんと実施したらいいだろう。
天気:晴れ 最高気温15度だそうじゃ、終わっとる 今日もわしが記事を読み思った
ども、タイトルとは違って、怪しいカテゴリーを作っちゃいましたw 根が好きものなので、たまには真面目なお話より、おちゃらけ話でも読んで貰おうと考えてます。みんな好きですよね、ファイル交換ソフト♪ はい、管理人もずぅっと愛用してます。今は洒落一本槍です。それ..