昨年10月、CNET Japanブログの一つに掲載されていた「時代にマッチした「サイト利用規約」を作ってみた」は、そもそも利用規約の形態になっていない上に、引用の方法を「blockquoteタグ推奨」と決め付けたり、引用元の明示方法に「直リンク」を強制するなど、他人の表現手法に指図しようとする悪例であり、そのことは昨年10月7日の日記「無思慮なサイト運営者が本来言わんとすることを利用規約の形式で書いてみた」で書いていた。その記事にはトラックバックを送っておいたが、著者の反応はなく、記事はそのままになっていた。その記事のはてなブックマークには、「これをこのままコピペする輩が続出の悪寒。blockquote推奨、とか。」といった懸念の声も出ていたが、その後も「お役立ち」などとしてブックマークされ続けており、最近でも数多く読まれていることがうかがわれる。
そしてその嫌な予感は現実のものとなっていた。「Fragment identifierでページ内の特定の部分(アンカー)にリンクを張ることも可能」で検索してみると既にコピペ汚染が広がっていることがわかる。
真っ当な企業までもが、この「時代にマッチした『サイト利用規約』」とやらをコピーして使ってしまっている。*1
しかも、元のCNET Japanブログの記事は、
ちなみに、この「サイト利用規約」そのものは、クリエイティブ・コモンズのコンセプトを日本で普及させる意味も含めて、クリエイティブ・コモンズの「アトリビューションーシェアアライク 2.1」の条件で提供する。
時代にマッチした「サイト利用規約」を作ってみた, 中島聡・ネット時代のデジタルライフスタイル, 2006年10月3日
というライセンスで著作権を主張していたのに、誰一人としてアトリビューションーシェアアライクの条件を守っていない。*2
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