北海道新聞の記者のブログにこんな記述がある。
今回の流出資料を、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の情報を元に入手してみました。 (略)私はWinnyを使う際、ハードディスクの中身を完全に消し、クリーンインストールし直した古いPCで起動しました。もちろん、個人情報などは一切入っていません。会社のネットは使わず、自宅のネットを使ったほか、流出資料はその古いパソコンでウイルスファイルの除去を行い、Winnyが入っていない別のパソコンでさらにウィルスチェックを行い、安全を確認してから閲覧しました。仕事用のパソコンでは開いてません。これぐらいやらないと危なくて危なくて。
で、目的のファイルを入手した時点で、古いパソコンは再び、押し入れにしまいました。流出ファイル自体もパソコンからは既に消去しました。こんな危ない資料を持ち続ける勇気は私にはありません。
またWinnyで捜査資料流出…【ニュース斜め読み】, メディアの節穴, 2007年4月24日
Winnyを使って「ダウンロード」する行為は、単なるダウンロードではない。ダウンロードしたファイル(およびダウンロード中の断片データ)を、他人の求めに応じて自動送信する状態にする行為(送信可能化行為)だ。
つまり、そのファイルを他人と「共有」し合うということ。だから「ファイル共有ソフト」と呼ばれる。他の誰もがそれをしなかったなら、この記者も入手することはできなかっただろう。give and takeで成り立つシステムだ。事故流出したファイルのさらなる流通に加担し、被害を拡大させるキンタマコレクターの共有仲間になったという自覚はこの記者にあるのか。
道警発表によると、17日に警察庁から道警に連絡があったようですから、警察庁の調査能力たるや恐るべし、ということになるのでしょうか(苦笑)
またWinnyで捜査資料流出…【ニュース斜め読み】, メディアの節穴, 2007年4月24日
警察庁は、当該ファイルを入手して事実確認をしたのだろうが、当然ながら、Winnyを使わずにしているだろう。共有せず、ダウンロードだけしかしないプログラムを使って調査しているはずだ。*1
こういうことが新聞社サイトに堂々と書かれているのを見た人々が、適法行為だと勘違いして、真似するようなことにならなければいいが。
関連:
*1 知らないけど。そうに違いないよね。
北海道新聞の記者がWinnyを使って流出ファイルを入手したことを公言しているが自分のやっていることがわかっているのか http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20070425.html 事故流出したファイルのさらなる流通に加担し、被害を拡大させるキンタマコレクターの共有仲間にな..
警察で個人情報がWinnyで流れた問題から始まり、この記者が同じようにWinny...
「北海道新聞の記者がWinnyを使って流出ファイルを入手した...
北海道新聞の記者がWinnyを使って流出ファイルを入手したことを公言しているが自分のやっていることがわかっているのか(高木浩光@自宅の日記 2007年4月25日)より。Winnyを使って「ダ...
先々週、友人から電話が鳴った。パソコンが壊れたり、Officeの使い方がわからないと電話をかけてくる"知人"寄りの友人だ。「HDDが変な音するんだよねぇ〜、3ヶ月前に買ったばっかりなのに」"HDDなんて出荷当時から...
連休前のエントリで書いた愚か者「またWinnyで捜査資料流出...
Pもと@自宅です。
昨日は銀座でJ通