山根さんの日記8月27日より:
おお、そういうことだったのか。住基ネットにこれといって思い入れのない私なので、自治体の自由選択なのかなあという程度の認識だった。両方のインターフェイスを持つなどという冗長な設計は思いもよらなかったが、たしかに、カードは全国で使えないといけないのだから、どちらかが必須でないといけないわけで、ISO/IEC 14443 TYPE B の方を必須としたと。住基カード表面にはチップがついてますが,これに端子を接触させなければ通信できないのでしょうか?
いいえ,住基カードは非接触式と接触式のチップを一つにまとめ,メモリを共用できるようにしており,これをカード業界ではコンビネーションカード(コンビカード)と呼んでいます.
「公的分野における連携ICカード技術仕様(公的分野におけるICカードの普及に関する関係府省連絡会議申し合せ)」に基づいたものということだろうか。
地方自治情報センターの「住民基本台帳ネットワークシステム住民基本台帳カード仕様書」は公開されていない(少なくともWebでは)ようだが、ニューメディア開発協会の「近接型通信インタフェース実装規約書 第1.1版R2」の第12章には、次のように書かれている。
12.2.9.2 擬似固有PICC 識別子(PUPI)
(1) 基本仕様擬似固有PICC 識別子(PUPI)は、衝突防止処理時にPICC を識別するために使用される。4 バイトの数値で、一時的に発生された乱数(または固定値の一部を切り取ったもの)である。PUPI の値は、IDLE 状態の場合以外は変更することができない。
12.2.9 リクエスト応答(ATQB)
(1) 基本仕様REQB/WUPB コマンドとスロットマーカコマンドに対する応答を、ATQBと呼ぶ。
12.2.9.1 ATQB の形式
(1) 基本仕様PICC から送出されるATQB の形式を「図12.2−12 ATQB の形式」に示す。
第1バイト 第2〜第5バイト 第6〜第9バイト 第10〜第12バイト 第13・第14バイト ‘50’
(1 バイト)PUPI
(4 バイト)応用データ
(4 バイト)プロトコル情報
(3 バイト)CRC_B
(2 バイト)12.2.7 REQB/WUPB コマンド
(1) 基本仕様REQB およびWUPB コマンドは、動作磁界内にタイプB のPICC が存在するかどうかを検出するために使用される。
ほほう。
ZDNetニュース「RFIDのプライバシー問題、遮断タグで対応」
論文はこれ。アンチコリジョンの制御を逆手にとって、リーダが読めなくする話のようだが、まだ読んでない。プライバシーゾーンを使い分ける話、悪意ある「Blocker Tag」についての考察があるもよう。