本日の参議院法務委員会で参考人として意見陳述してきました。取り急ぎご報告。
以下の資料を配布して、この内容で意見陳述しました。*1
委員の先生方から頂いたご質疑への答弁でも述べている通り、この意見で「明示すべき」としたそれぞれの点について、次回の法務委員会(16日)で明らかにされることが望まれます。
振り返ってみるに、若干、強調し損ねたかなと思うのは、問題となるのはバグの件だけではないということです。
バグの件については、おそらく明確な回答がなされるのではないかと思います。しかし、バグの件さえ解決すればよいというものではないのです。その背景にある、立法趣旨への理解、条文の解釈のブレが解決されなければ、バグの件以外でも同様の混乱が生じ得ると懸念しています。
したがって、意見書の中で「バグ以外で問題となるケース」、「正当なプログラムが他者により悪用されるケース」として示した疑問点についても、回答がなされることが望まれます。それによって、立法趣旨への理解、条文の解釈が明確にされるはずと考えています。
*1 特定の事件のことには触れないつもりで出向いたのですが、委員の方々から岡崎図書館事件を示して意見を求められました。委員の方々はこの事件についての資料を手元にお持ちのようで(私が提出したわけではないのに)、既に事件についての理解を共有されている様子でした。