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高木浩光@自宅の日記

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2004年09月27日

誰も止めようとしない 家畜用ICタグの小学生への適用

NHKニュースで、ランドセルにRFIDタグを取り付ける小学校の話題が放送されているとのタレコミが入った。自宅のCoCoonを確認したところ録画されていた。

  • 登下校確認 発信装置で識別, NHKニュース 経済, 2004年9月27日

    (略)

    この新しいシステムは、東京の私立小学校が27日から試験的に導入したもので、子どもたちのランドセルなどに取り付けた縦6センチ、横3センチの小型のICタグから発信する電波を校門に設置された受信機で受信し一人一人の登下校の時間を把握するものです。受信機は、10メートル離れた距離から通り過ぎる複数の子どもたちを同時に識別し、ICタグを持っていない不審者が学校内に入ると、警報が鳴るようになっています。また子どもたちが何時に登下校したかは、電子メールで保護者に送信され、無事学校に到着したのかいつ学校を出たのかすぐに分かる仕組みになっています。このICタグには、子どもたちの氏名などの個人情報は入っていないため、紛失しても情報の流出が起きないようにしており、学校では、「登下校の時間が分かれば、異常があったことを知ることができ安全管理に役立つ」と話しています。

7月7日の日記に書いた和歌山県田辺市の計画と同様に、使用されるタグはアクティブ型(電池内蔵型)であるため、10メートルの距離から楽々読み取れるというところが、パッシブ型RFIDの議論(消費財のアイテムレベルタギングにおけるプライバシー問題の議論)と異なる点だ。

その点について、8月に勤務先で日経産業新聞の取材を受け、次のようにコメントした。

  • 情報技術の死角 安全対策を問う(中)ICタグ——市販装置で読み取りも, 日経産業新聞8月24日先端技術面

    だがセキュリティー研究者からは「ICタグを付けることで危険が増す場合もある」(産業技術総合研究所の高木浩光チーム長)と危ぐする声があがる。 児童に付けるICタグの電波の受信可能範囲は数メートルから数十メートル。もし悪意をもつ第三者が読み取り機を持って家の中や物陰に潜めば、壁の向こうに小学生が何人いるかが瞬時に分かる。

    ICタグのIDはただの番号にすぎないが、常に同じ番号を発信しながら歩くので、結果的には番号から個人を識別できる。個人情報がいったん第三者に漏れれば、過去の履歴から行動が追跡されてしまう。

アクティブ型RFIDタグの児童への取り付けは、誘拐犯や変質者にとっての情報源にもなりうる。

今回報道された小学校で使用されるRFIDタグに、第三者からIDを読めなくするスクランブル機能が搭載されているかは不明であるが、仮に搭載されているとしても、同型のタグからの電波だということは判別できてしまうだろう。

今回の事例の問題点の新しさは、裕福な家庭の子供しか通学していない学校の児童が判別されてしまうということであり、これまでの事例よりリスクが高まっている。

RFIDタグの小学生への適用は、時間順に見るとこれまでにも以下の報道があり、次第にリスクの高い方式が導入されていっている。

この事例では、児童が読み取り機にタグをかざすという動作が必要だったので、第三者にIDを読み取られるリスクはまだ小さめであった。

  • ICタグで児童の安全確保 職員室で登下校を集約, 京都新聞, 2004年6月17日

    近畿総合通信局は、情報を読み書きできるICタグ(電子荷札)を、小学生の登下校時などの安全確保に活用する実証実験を始める。(略)

    計画では、自ら電波を発信するタイプのICタグを児童のランドセルに付け、校門にリーダー(読み取り装置)を設置する。(略)

    通学路周辺の危険個所にもリーダーを設置して、立ち入り情報を瞬時に把握、危険を予防する。(略)

    7月7日に検討会の初会合を開く予定で、実験方法やシステムを構築をした上で、10月から和歌山県田辺市の公立小で実験を始める。

この事例では、一歩踏み出して、ついにアクティブ型タグを人に使用するという、世界的にも類を見ない先例を作った。また、これまでの実験がいずれも施設内での利用を想定していた(園児の幼稚園内カメラ追尾の事例のように)のに対し、施設外にも読み取り機を設置するところまで踏み込んだ。地方役人ならではの無意識のなせる業であろう。

ただ、この事例では、田舎で短期間に行われる実験であるため、誘拐犯や変質者に悪用される事態が発生する確率はやや低めであった。

同様の事例が、今月22日にも報道されていた。

  • 通学安全をパソコンで確認 岩邑小で実験開始、カバンにICタグ, 中日新聞岐阜版, 2004年9月22日

    岩村町の岩邑小学校で、児童の通学状況を把握する「通学安心システム」の実証実験が二十一日、正式に始まった。こうした実験は全国初めてで、十一月十九日まで二カ月間、システムの精度などを調べる。

    同町が行っている無線でインターネットなどの情報網にアクセスできる「ユビキタス」ネットワークサービスを利用。ランドセルなどにつけた「ICタグ」と呼ばれる発信器の微弱電波を、学校正門や通学路など四カ所に設置された受信機が読みとる仕組み。

    実験するのは、VRテクノセンター(各務原市)と共同印刷(東京都文京区)。保護者が同意した児童七十二人が参加し、学校のパソコン画面で誰がいつ受信機前を通過したかを、専任教諭が確認する。

    (略)岩邑小の山崎佑助校長は「保護者が安心できるよう、実験がうまくいってくれれば」と話していた。(松平徳裕)

「無線でインターネットなどの情報網にアクセスできる「ユビキタス」ネットワークサービスを利用」というのが、そこはかとない不安感を誘うが、ここは田辺市よりさらに田舎であるから、悪い人などおらず、悪用される確率はさらに低いだろう。各務原市という都会の会社がわざわざ遠く離れた極端な田舎の岩村町で実験するのも頷ける。

ちなみに、VRテクノセンターというのは、「バーチャルリアリティー」が行政用語だった10年前に、梶原拓岐阜県知事の肝いりで始められた第三セクター事業。当時、岐阜県民で、知事に投票したこともある私は、情報技術に力を入れる知事に親近感を覚えたものだ。

田辺市を出し抜いて「全国初めて」を達成! おめでとう。岐阜県万歳。

自治体はお互いに競走し合っているので、地方博覧会などと同様に、この手合いのプロジェクトはどんどん広がっていくだろう。

  • 校門を通過する児童をRFIDでリアルタイムに把握〜立教小学校で試験運用, INTERNET Watch, 2004年9月27日

    学校法人立教学院立教小学校(東京都豊島区)と富士通は27日、児童の安全対策を目的としてRFIDで登下校を把握するシステムを導入すると発表した。同日より児童40人で試験運用を開始し、順次規模を拡大、2005年4月の実用化を目指す。

    導入するシステムでは、315MHz帯の電波を利用するアクティブ型のRFIDを採用。タグ自身から微弱な電波を発信するために10メートル程度離れた受信機からでも情報を読みとれるようになっており、専用のゲートが不要で、児童も立ち止まらずに校門を通過するだけで検知できる。(略)

そして今回の事例である。悪い人間も多い都心で、アクティブタグを使用し、かつ、名門小学校が実施するという点が、新たなリスクへ一歩踏み出している。

さて、この件は、NHKニュースでは次のように扱われていた。(7時のニュースとニュース10で2度放送されている。)

まず、キャスターは冒頭で次のように話し始めた。

7時のニュース:「最近子供達を狙った犯罪が増えていますね、子供達を守るためにICを使った技術まで使われるようになりました。」 ニュース10:「続いて、子供の安全を守る新たな取り組みです。最近学校の行き帰りに子供が犯罪や事故に巻き込まれるのではないかと心配する人も多いかと思いますが、こんな新しい技術が開発されました。」

この小学校に通う母親とされる女性が3人登場し、それぞれ次のようにコメントしていた。


母親A:「朝着いた時間がわかりましたので、無事着いたなということがわかって、よかったと思っております。(うんうんうん)

母親B:「とても安心だと思いますね。(うんうん)」

母親C:「こういうふうに?何時に学校を出たか っていうことがわかるとー、少しあのー気持ち的に落ち着くところはあると思います。(うんうん)。特に都心ですのでえ、あのーいつ何が起こってもおかしくないっていうような?あのー時代ですので、あのー安全対策にはやっぱりこう、何重あっても別にあの、問題になるものでも邪魔になるものでもないと思ってます。」


母親Cのコメントを見ると、本当はたいして役に立たないと思っているフシが見える。「安全対策は何重にあっても邪魔になるものではない」というのは、その対策が有害性ゼロであれば、ないよりは良いという意味なのだから。

この母親は、第三者にも電波を検知される可能性があるかどうか、学校側から説明を受けているだろうか。

母親にはこのような内容のメールが届くという。

NHK総合, ニュース10, 2004年9月27日22時57分ごろより引用

こんなシステムでは、昨今流行の詐欺のように、「○○さんは下校しました」という偽メールが犯罪に使われかねない。携帯メールのような発信者偽装を見破りにくいシステムを使って、このような仕組みを市民に慣れさせていくのは危険だ——という面もある。

キャスターは最後のところでこう語っていた。


キャスターB:「これがその、子供達がランドセルに付けていたICタグなんですけども、ずいぶんとこう小さくて軽いんですねー」

キャスターA:「そうですねえ、なくした場合ちょっと心配かと思うんですけども、この中にはですね、児童ひとりひとりに割り当てられた数字と文字しか入ってなくて、名前ですとか住所とかは、流出することがないんだそうです。大丈夫なんだそうです。」


例によって例のごとく「番号だけだから大丈夫だ」なわけだが、放送には、警備室内の管理用パソコン画面が以下のように映っていた。

NHK総合, ニュース10, 2004年9月27日22時55分ごろより引用

なんと、「タグ番号」がほとんど連番になっているのがわかる。これだと、タグ番号から性別や学年の判別ができてしまうだろう。

もっとも、この画面はデモ用の画面で架空のものなのかもしれない。しかし、番号を連番にするというのは、情報セキュリティに素人な業者が作るシステムで、とてもよくありがちな話だ。少なくとも、番号が持つプライバシー性に配慮したシステム作りをしている業者であれば、たとえデモ画面であれ、テレビで見せるからには、ランダムな番号になるように配慮するだろう。本番でもこのような運用がなされる危険性が高い。

また、キャスターは、タグをなくしたときのことしか心配していなかったが、普段からID電波を出し続けている点を視聴者に伝えるべきである。上の右の説明図では、あたかも、児童が校門にさしかかったときだけ電波を発信するかのように、ほとんどの視聴者が受け取ったであろうが、街を歩くときも、電車の中でも、家の近くでも、同じ電波を出し続けていることをこの図で説明するべきだろう。

キャスターのふたりは、この種の仕組みに対して何ら疑問を投げかける発言をしなかった。せいぜい、最後の最後でこう口にした程度だ。


キャスターA:「子供達の安全を守るこうした技術ね、なんかこれからますます広がりそうですけど、寄り道できませんね。」

キャスターB:「(ニコニコ)ねー、子供達にとっては。(ニコニコ)」


NHK総合, ニュース10, 2004年9月27日22時59分ごろより引用

この報道が、社会部でもなければ科学技術部でもなく、経済部の記者によるものだというところが、RFIDタグの置かれた状況をあらわしている。

ところで、このシステムは「ICタグを持っていない不審者が学校内に入ると、警報が鳴るようになっています」というものだそうだが、それは変な話だ。NHKの映像では、人が横切るのを検出する赤外線センサーを校門の両端に設置していたが、そんなもので不審者の侵入を防げるとは思えない。それこそ、小学生を連行しながら門に入るとか、ランドセルを奪い取って門に入るとかが起きるだけだ。

こんな糞システムでもニュースになってしまうのが、昨年から今年初めまでのRFIDバブルだ。ややバブルに乗り遅れて登場した今年夏の「RFIDタグによるバーチャル昆虫採集」なんかは各方面で失笑を買うものだった。「RFID使いました」言いたいだけちゃうんかと。

今回の報道で、役に立ちそうにもない赤外線センサーを併用したのは、「新しい技術が開発された」という形にするために必要だったのだろう。なぜなら、アクティブ型RFIDタグによる出入りの監視技術は、ぜんぜんちっとも新しくないからだ。

家畜や、愛玩動物、野生生物の追跡のためにとっくの昔から実用化されてきたものだ。

なお、富士通は今回のプレスリリースにおいて、第三者読み取りの防止というタグの安全措置について、何ら書いていない。

  • 児童一人一人の登下校を確認する安全対策システムを導入 〜アクティブ型RFIDタグを使用し児童の安全を確保〜, 学校法人立教学院 立教小学校 / 富士通株式会社, プレスリリース, 2004年9月27日

    【本システムの特長】

    (略)

    2. 不審者の検出

    児童と教職員にアクティブ型RFIDタグを持たせることにより、校門通過時に人物を特定できるため、赤外線センサー等と連動させることで、タグを持たない不審者を検出することができます。

    3. 情報漏洩を防止

    アクティブ型RFIDタグには個人情報が記録されていないため、万一紛失しても個人情報の流出はありません。

    (略)

    お客様お問い合わせ先

    (略)

    富士通株式会社
    パブリックセキュリティソリューション本部
    営業推進部

関連報道:

  • 富士通:ICタグで児童らの安全確保, 毎日新聞, 2004年9月27日

    (略)同小の石井輝義・情報科主任は「登校した児童にタイムカードを押してもらうわけにもいかない。無線タグの導入で、児童の動きを規制することなく安全を確保できるようになる」と話している。【野原大輔】

  • 登下校、無線ICタグで把握 新しい「お守り」に人気, 朝日新聞, 教育ニュース, 2004年9月27日

    無線ICタグ(荷札)を用いて登下校など子どもたちの行動を把握する試みが教育現場で相次いで始まった。インターネットと組み合わせて使えば、学校職員や離れた場所にいる親が子供の所在を知ることができる。ICタグはコストが安く、大勢の子どもに普及させやすい利点がある。子どもを脅かす事件が相次ぐ中で有力な保護手段として注目されそうだ。(略)

なお、このNHKのニュースをみて一般市民(特にプチウヨ系の庶民)はどう感じただろうかと、2ちゃんねるの「番組ch」NHK総合実況板を探したところ、次のように語られていた。

RFIDタグに関する国会の3月の議論

今年3月に、国会予算委員会でRFIDタグに関する議論があったようだ。

  • 第159回国会 予算委員会第七分科会 第2号(平成16年3月2日)

    ○長安分科員

    (略)

    私の地元泉州では、昨年の五月二十日に熊取町で小学校四年生の吉川友梨ちゃんが行方不明になって、これは誘拐か神隠しかわからない。もう九カ月以上が過ぎているけれども、いまだに行方がわからないという状況にあります。私、昨年選挙を控えておりましたので、政治の道具にするのはいかがと思いまして、発言を控えておりましたけれども、私、家が近いということもございまして、友梨ちゃんが一日も早く出てきてくれるように、または見つかるように努力していきたいなと思っておる次第でございます。

    このような事件が起こりますと、地元のお子さんをお持ちの親御さんからしますと、学校の行き帰りに何かあるんじゃないかというような不安を持たれて、心配が多いかと思います。そういった意味でも、そういった治安を守るための政策をしていかなければならない。一義的には、例えば警察を増員する、そういったことも必要ですけれども、警察だけでは見張り切れない、見ることが、目が届かない、そういうこともございますので、例えば地域がみんなで治安維持のために協力していく、そのために地方自治体がそういった地域に対して資金的な協力もしていくということも必要じゃないかと思っております。

    (略)

    ○中川国務大臣

    (略)

    そういう意味で、今委員も大変御熱心にこの問題にお取り組みいただいておりますけれども、政府といたしましても、経済産業省を初め各省庁、それからこれは電波の世界にも関係しますので総務省とも十分連携をとりながら、先ほどの食品のトレーサビリティー、安全性の問題のトレーサビリティーあるいは冒頭お示しいただいた本当に悲惨なお子さんをめぐる事件、事故が続発しておりますけれども、万が一にも、例えばランドセルにとか、何でしょうセーターにとか、そういうものにICタグがきちっとついていればということを考えると、早くこういうことが実用化されれば少しでもこういう事件、事故が防げるのではないかと思っておりまして、こういう大事な技術はスピード感を持って実用化していくことが大変大事でございますから、我々も全力を挙げて、経済産業省のみならず各省連携をとりながらやっていきますので、どうぞ委員におかれましても引き続き御指導よろしくお願いいたします。

    (略)

    ○長安分科員 先ほどお話ございましたけれども、ICタグについては、プライバシーの問題というのが、プライバシーを保護するというのが大きな課題となっております。この点について、どのような対策を講じられているのか。また、必要な法整備、また具体的なスケジュール等、ちょっと御説明いただきたいんですけれども。

    ○江田大臣政務官 今先生御指摘のとおり、電子タグというのが、その性質上、まだ多くの国民の皆様に十分認識されていないというのが現状でございます。

    したがって、消費者が商品に電子タグがついているというその意識がないままにこれを所持して移動して持っていかれますと、消費者の気づかないうちに消費者が望まない形で読み取られるというおそれが十分に将来的に予想されるわけでございます。

    例えば、これはもう個人情報ではございませんので個人情報の侵害にはならないと思いますけれども、やはりプライバシーの侵害にはなる。例えばかばんの中のものとか、着ているものとか、そして家の中にあるものとかが読み取られるおそれがあるわけでございます。

    現段階で、実際にプライバシーの侵害が起こっている、まだ本格的にも普及しておりませんのでそういう状況ではないわけで、立法措置が必要という認識には今はまだ至っておりませんけれども、後手に回ったんでは遅いということで、当省といたしましては、例えば電子タグがついていることの表示をするとか、そしてまた、望まない人にはそれを使えなくする方法を教えるとか、そういう電子タグに関するプライバシー保護ガイドラインを制定して、関係事業者団体に徹底することといたしております。

    具体的には、(略)

悲惨な事件を防げるほどの能力を持つICタグがランドセルに付いていれば、悲惨な事件を起こす犯罪者にもタグが便利なものとなりかねないので、対策なしの導入をしないよう注意が必要だという、基本的な理解が必要である。

靴下にRFIDタグ

  • 【自動認識展】「靴下がそろっていないと警告」,大日本印刷が洗い物を認識する洗濯機を開発, 2004年9月18日

    同洗濯機には,衣服の出し入れ口に無線タグのリーダーを環状に組み込んである。これによって無線タグが付いた衣服の種類などを認識,管理できるようにした(図1)。無線タグのIDデータを読み取った洗濯機は,表示パネルに衣服のアイコンを表示する。その衣服の分類や生地にあった洗い方などを表示することもできる。靴下の片方が足りなければ,警告もしてくれる(図2)。(略)

    (略)アパレル業界は,無線タグの利用に最も熱心な業界の1つ。プライバシーの問題は解決しなければならないものの,衣服に無線タグが付けられるようになれば,こうした洗濯機が将来発売される可能性はかなり高そうだ。

こんなの本気でやるつもりなのだろうか。RFIDタグのイメージを悪くするばかりだと思うのだが。

「共同で洗濯機を開発した家電メーカーの名前も明かさなかった」というくらいなので、洗濯機のメーカーが富士通でないことだけはわかる。

Calvin Kleinのパンツにもタグが縫いこまれる?

先日、CASPIANが次のリリースを出していた。

展示会場で撮影された写真がたくさん掲載されている。


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