Edyカードというと、昔はEdy機能だけのものだった。sony style版とか、am/pmで300円で販売されているEdyカードがそれに該当する。しかしその後、クレジットカードと一体になったものが現れ、最近ではそうしたカードが増えているようだ。ビットワレットのサイトにあるカード一覧を見るとそれがわかる。
先日、クレジットカード一体型のEdyをコンビにで使ってみたのだが、そのときの様子を店員さんの許可を得て写真に撮ってみたのが以下である。
「Edyで」とか言って店員さんの清算処理を待つわけだが、写真のようにカードをレジに乗せて清算を待っていると、無防備にもクレジットカードが後ろから丸見えになる。これを光学ズーム付きカメラで撮ってピクセル等倍でカード部分だけ切り出したのが以下である。
カード番号も有効期限も名義も判読可能になってしまう。
利用者はこういうことのないように注意しなくてはならない。どういう対策が有効か考えてみた。
財布に入れたままかざすというのは、やってみたことがあるが、うまく処理できないようだった。Suicaでは、自動改札だけでなく店で使うときでも、財布に入れたままで十分に処理できたが、EdyではSuicaと違って電力が弱く設定されているのだろうか。
不透明な袋に入れておくというのは、クレジットカードとして使うときに不便だ。手のひらで隠しながらというのが妥当なところか。
カードを裏返しに置くというのは、もっと危険になる。最近のクレジットカードは裏面に、署名欄の部分に「セキュリティコード」が印刷されている。カード番号と有効期限、名義の部分はエンボス加工なので、裏からの撮影でも判読できてしまうかもしれない。
それにしても、これ見よがしにカードをさらすEdy対応レジであるが、設計者はいったい何を考えているのだろうか。
やはり、Edy利用者の自尊心をくすぐるためだろうか。「俺って、最新トレンドのEdy使いだもんね、ほら、後ろの人達、見て!見て!見て!」という感じで。
あるいは、Edyが使われていることを宣伝するためのEdy事業者の思惑によるもの、あるいは、Edyが使える店であることを利用者にわかりやすくするための設計なのかもしれない。
ビットワレットのサイトに掲載されている「店舗レジでのEdyチャージの仕方」の図なんかを見ると、カードが無防備になる様子が描かれている。
Edyのサービスが始まった当初は、カードにEdy機能しかなかった。そのときはこれでよかったのだろう。カード面にセキュリティ上のリスクのある情報は書かれていなかった。
しかし、クレジットカード一体型を提供する段階で、レジのあり方を再検討する必要があったのではなかろうか。(おそらく検討はしたのだろう。きっと内部で誰かが問題点を指摘しているはずだと思う。だけどそれより優先する何かがあって、そういう声はかき消されてしまうのだろうと思う。)
これは利用者の使い方の問題とも言えるが、クレジットカードをこのような形で置きっぱなしにする可能性があるというのは、Edyと一体になったことによって初めて起きたことだろうから、まだそういう認識が常識化していない。であれば、カード会社かサービス提供者が注意喚起してしかるべきと思うのだが、Edyとクレジットカードを発行しているソニーファイナンスのサイトも探してみたものの、そういう注意書きは見つからない。
今日7月1日から、東海4県下のサークルKとサンクスでEdyが使えるようになったのだそうだ。そのEdy解説ページを見ると、Edy読み取り機がam/pmなどのものとは異なるようだ。水平に置くスタイルになっているようで、これなら後ろから見られる心配が減るだろう。
最初からこう設計すりゃいいのにと思うわけだが、これはおそらく、Edy搭載携帯電話への対応で、こうせざるを得なかったのではないか。
クレジットカード裏面のセキュリティコード(3桁)は、ネットで買い物をするときに、最近、入力が求められるようになってきた。カード番号が流出しても、セキュリティコードが一致していなければなりすましされないという対策なのだろう。
「セキュリティコードは自分で暗記してしまえば不要になるのだから、裏面に印刷されているのは危険なだけではないか」と考え、「塗りつぶしてしまってよいのではないか?」という疑問を持ち、カード会社に電話で問い合わせてみた。
すると、この部分は、加盟店のリアル店舗で店員がカードが本物かを確認するためにも使うことがあるのだそうで、塗りつぶしてはいけないとのことだった。
クレジットカードのセキュリティコード認証システムが導入され始めてから、新たに注意しなくてはならない問題も出てきます。
その一つが、クレジットカードのセキュリティコードを...
クレジットカードのセキュリティコード認証システムが導入され始めてから、新たに注意しなくてはならない問題も出てきます。 その一つが、クレジットカードのセキュリティコードを守ることですね。 クレジットカードのセキュリティコードは、カードが手元になければ入力で..