先月、NHKのクローズアップ現代の取材を受けた。今月19日(水曜日)にRFIDタグのプライバシー問題を取り扱う番組が放送の予定となっているようだ。(大きな事件が起きると延期となるかもしれない。)
どのようにまとめられているか楽しみだ。
毎日新聞の5月8日の夕刊に「テレビ朝日:ネットでのアンケートを中止 イラク邦人人質で、不適当な回答形式」という記事が出ていた。そこから引用すると、
イラクの日本人人質事件に関連し、テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」がインターネットで実施していたアンケートで、人質・家族へのバッシングについての設問が、無回答でも「非難されて当然」と答えたものとして集計される状態になっていたことが分かった。同社は「投票結果の数値に誤差が生じた可能性がある」としてアンケートを中止した。
(略)
択一式の回答のうち、「非難されて当然だと思う」に初期設定で印がつけられ、当然と思わない人は画面上の「非難されるいわれはない」や「度を超えた非難はいかがかと思う」、「その他」に印を変更する形式になっていた。このため、無回答のまま意見だけを記述しようとした人は、自動的に「当然だと思う」としてカウントされていた。
とある。その番組は見ていないし、その話題にも興味ないのだが、「初期設定で印がつけられていた」というのはお粗末すぎる。どこの糞システム会社が担当していたのか知らないが、それに気付かないテレビ局も、報道機関としての見識を疑う。そういうニュースだろう。
で、そのわりと些細な事件を他社にさきがけて報道した毎日新聞は、ITに強い新聞社といったところなのだろうが、そのトップページである http://www.mainichi-msn.co.jp/ の右端に設置されている「投票アンケート」はいったいなんだ。初期設定で一番上の回答に印が付いているではないか。
横幅が固定されているので、右端が切れて「結果を見る」というリンクがあることに気付かない。結果を見るためだけに、そのまま「投票」ボタンを押す人が大量に存在しているだろう。まったくあてにならない投票だ。
そういえば、この投票システムは、毎日新聞と提携する前のMSNにもあったような気がする。MSNなど眼中になかったため気にかけなかったが、報道機関がこのような不公正な投票を実施するのはテレビ朝日と同じだ。