勤務先の職務として参加したIPAの「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の報告書が発表された。
振り返れば、4年前の1月末、初めて脆弱性問題の当事者となってこの問題について考えさせられた。その後いくつか脆弱性の発見とメーカーへの通報を経験し、翌年に起きた携帯電話回収の事例を傍から見て、これは日本では公的な仕組みがないかぎり改善しないだろうと感じていた。昨年1月のIPAの講演とパネル討論ではそれを主張する機会を与えていただいた。10月には産業構造審議会の情報セキュリティ総合戦略の中でこの取り組みの必要性が盛り込まれ、そして11月4日からこの研究会が開始され、委員の皆様の精力的な議論を経て、ようやく実を結ぼうというところである。
現時点では法的拘束力がないため、本当にメーカーが対応してくれるのか、発見者の行為が免責されるとは限らないため、発見者は本当に通報してくれるのかなど、心配なところはある。今の段階で可能な現実的な落とし所に落ち着いていると思うが、いろいろと意見を公開メーリングリスト等で表に出していただけたらと思う。
3月下旬発行の東浩紀さん編集のメールマガジン「波状言論」で、「B号では「テキストサイトの現在」が高木浩光さんによるセキュリティ問題を巡って展開」として予告されていた原稿が、締め切り日後に風邪でダウンして書けなかった。関係の方々、購読者の方々にはまことに申し訳ございません。このところその日その日の締め切りと仕事を処理する毎日で、他にも多数の原稿と仕事を落として多方面にご迷惑をおかけしております。面目ないです。
http://www.mainichi.co.jp/ が http://www.mainichi-msn.co.jp/ に転送されるようになった。はっきり言って、読む気が失せる。4月4日からスタートだったらしい。
Webページデザインの基礎をまるでわかっていないクソ業者が作っているようだ。なぜ意図的に文字を他のサイトより小さくする必要があるのか? なぜウィンドウの横幅を固定にする必要があるのか? 馬鹿じゃねーのか。
しかも、過去の記事へのリンクは自動転送されない。過去何年もの貴重な有益な情報が全部消えてしまった。
もう、毎日INTERACTIVEを自発的にチェックに行くことはないだろう。ブックマークから削除した。しかたなく読む必要があるときは、Bookmarkletの「zap style sheets」を使ってスタイルシートを除去して、ウィンドウを右端にスクロールさせれば、どうにか読める。印刷して読むことは不可能だが。
さようなら、毎日INTERACTIVE。長い間ありがとう。最後の裏切りは忘れないよ。
夕刊だけ読むことにしよう。
その http://www.mainichi-msn.co.jp/ だが、ウィンドウを画面最大に広げると、右端に大きな広告が現れた(XGAサイズ以上の場合)。そんなところに広告が出ているとは気付かなかったよ。ウィンドウサイズが最大ではないときは、右端にスクロールしても、その広告はなぜか現れない。(Internet Explorerの場合。Netscape 7だと、スクロールすれば広告を見ることができる。)
収入源であるはずの広告を見せたくないのだろうか。ここまで低レベルな業者は他になかろう。なぜそんなところが生き残っていられるのか。