@policeからメールマガジンが来たのだが、
@policeメルマガ No.7 2003/09/17目次:1. 人気コンテンツ 月間ベスト3 8月の第1位も、「重要なお知らせ」 ... -------------------------------------------------------------------------- 1. 人気コンテンツ 月間ベスト3 -------------------------------------------------------------------------- 8月の@police人気コンテンツ ベスト3は
1位 重要なお知らせ 2位 キッズ! 3位 セキュリティ講座 入門講座
となりました。3カ月連続「重要なお知らせ」が第1位です。キッズ!とセキュ リティ講座が入れ替わりました。
寒すぎる。書かされている人も大変だ。
INTERNET Watchにはこんな記事が。
架空請求メール事件では、「いくら身に覚えがあったとしても、請求元のドメインとブラウザの“履歴機能”に残っているドメインを比較・参照すれば、自分が利用していないことが簡単に分かるはずだ。このような機能を利用して、安易に振り込まないでほしい」と訴えた。
INTERNET Watch, 光インターネットでは1台のPCがネット上の“立派な凶器”になり得る 〜セキュリティ問題特別講演会で警察庁宮城氏, 2003年9月12日
んなアホな。
根本的に間違ったアドバイスだなこれは。
日経コンピュータ誌の栗原雅氏による記事「ICタグによるプライバシ侵害を巡る海外の議論は意識すべき」が出ていた。野村総研のコンサルタントの発言とのことで、栗原氏個人に対するアドバイスか?と思ってしまったが、そうではなく、報道陣向けセミナーがあったようだ。
こうした期待がある一方で、「ICタグを付けた商品が流通すると、当該商品に関連する個人情報が盗まれる可能性がある」といったプライバシ侵害を懸念する消費者の声が、特に欧米で大きくなっている。
あいかわらずこの人の認識は「当該商品に関する情報が盗まれる」であって、IDによるトラッキングのことは頭にないようだ。あるいは、そういうことにしたいのか。
ただし、渡辺氏は「ICタグが消費者の手にわたるようになるまでには時間がかかる」と指摘。「そう考えると、欧米でのプライバシ侵害の議論は現時点ではやや先走っている感じがする」との見解も示した。
これはどういう意味なのだろうか。消費者の手にわたるようになった時点で議論を始めればよいということだろうか。野村総研の上級コンサルタントがそんな馬鹿な発言をするわけがないので、記者の取り違えだろう。議論と反対運動を区別できないような人がマスメディアの力を持つのは社会にとって有害と言える。
ちなみに同じセミナーのレポートがCNET Japanにも出ているが、だいぶ異なる内容になっている。
RFIDの普及に向け、もっとも大きな問題となるのは、消費者にRFIDが受け入れられるかという点だ。RFIDタグが商品に付けられることで、自分の購入した商品を第3者に追跡されるのではないかという不安感が消費者にあると渡辺氏は指摘する。
こちらでは、懸念されているのがトラッキングの問題であることがきちんと書かれている。
ところで、続く部分には日経コンピュータがとりあげなかった次の発言が報告されている。
一方藤吉氏は、ベンダー主体の実験だけではなく、エンドユーザーの視点を取り入れた実験が必要だと訴える。実際に利用されるような環境で実験を行い、実績を積み重ねることで、消費者が抱える不安感を払拭しなくてはならないとした。渡辺氏も「一般生活者も参画した形で実証実験を行い、RFIDタグのメリットを一般の人に理解してもらうことが重要だ」と訴え、中長期的な取り組みが必要になると語った。
エンドユーザの視点も重要だが、どんなプライバシー攻撃が起きるか(起きないか)を実験で確認するには、エンドユーザの視点では駄目だろう。エンドユーザ(特に日本の)は、被害が出てからしか問題を理解できない人が大半だろう。
別のニュースについて、日経コンピュータと日経システム構築が同じネタをとりあげているのを比較してみる。
マルエツは今回の実験で100人の消費者モニターを募集する。消費者モニターには,自分の嗜好などを情報センターに登録してもらう。ただし,プライバシーの問題に配慮し,登録するのは嗜好のほか年代や性別など個人が特定されない情報にとどめる。
(3)のICタグは消費者モニターに持ってもらい、その消費者の趣味や嗜好(しこう)に応じた情報を提供するのに利用する。消費者モニターは約100人に依頼する見込み。「消費者が便利だと感じるのか、または抵抗を感じるのかなど、消費者の反応を分析したい」(高橋部長)。
日経コンピュータの方の記事では、「抵抗を感じるのか」が具体的に何のことを指しているのかが不明な文章になっている。
噂に聞いていた本が出たらしい。
しかし、タグを読み取るためのリーダが世の中に普及していない今だからこそ、街が個体識別技術であふれる世界が現実のものとなった時、どのような問題が起き得るのか、それはどのように解決していけばよいのか、限定された状況下で行なうシミュレーションによって確かめることができる」と実験の狙いについて述べている。
INTERNET Watch, Auto-IDセンター規格準拠のRFID付き書籍が出版〜世界で初の試み, 2003年9月18日
問題が起きないことを確かめるのは難しいのだから、問題が起きることを示す実験なのだろうか。