阪神北部TIKIカードのサービスが31日で終了するとのこと。
「TIKIの紹介」によると、
「ICカードの普及等によるIT装備都市研究事業」はITを強力に推進するため、住民が個人の情報を安全確実に管理・利用することを可能とする重要なキーデバイスであるICカードシステムを中心とした情報システムを地域に導入し、効果を検証することを目的としています。とある。ICカードは何やら強固な認証を提供してくれるものと読めるし、ICカードというのはそういうものだと日ごろから耳にしている。
ところが、認証の画面に行ってみると、ActiveXコントロールのインストールがあった後、以下の画面が現れる。
「TIKIカードIDとパスワードを入力してください」とあり、「TIKIカードID」を手で入力できる欄がある。そしてその横に、「→CARD」と書かれたボタンがある。なんだろうか、これは。
このHTMLのソースを見てみると、この「→CARD」ボタンを押したときの動作は次のように書かれている。
IccRw.MSG = "〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓"; IccRw.Action(); if (IccRw.RET == -1) { alert("キャンセルしました。"); } else { document.form1.TIKI_ID.value = IccRw.VAL; document.form1.PASSWORD.focus(); } ... <input type="text" name="TIKI_ID" size="26" maxlength="20">
つまり、このボタンを押すと、ICカードからTIKIカードIDを読み出して、入力フォームの「TIKIカードID」入力欄にその番号を挿入するだけのようだ。あとは、ユーザがパスワードを手入力して「開始」ボタンを押すわけだ。
つまり、このICカードは、ここではただ単に、ID番号の手入力の手間を省くためだけに存在しているにすぎない。これは、人々が安全性について「ICカード」から連想するものと一致しているだろうか。
(他にも気になる点があるが、事実かどうか確認できていない。)